Minisforum MS-01は、豊富なインターフェイス、高い拡張性、優れたデザインを備えたミニワークステーションPCです。今回は、そのユニークな機能と豊富な拡張性を中心にご紹介します。MS-01をより使いこなす、また購入の参考になれば幸いです。
Minisforum MS-01|Intel® Core™ i9-13900H・ Core™ i9-12900H ・ i5-12450H
見た目とデザイン
Minisforum MS-01は、すっきりとしたビジネスライクなデザインを採用、手触りがよく、高級感のある質感を感じられます。クイック着脱式引き出しデザイン、メモリーやSSDを取り付けるはとても便利です。 また、バッグに入れて持ち運べる適度なサイズで、持ち運び便利です。
Minisforum MS-01の最も大きな3つの特徴は
・二つの10Gbps SFP+ LANポート
・PCIE 4.0×16 スロット(ハーフハイトシングルスロットx16対応・速度はPCIE4.0x8まで対応)
・M.2 2280 NVME SSDスロット(Alt U.2)
二つの10Gbps SFP+ LANポートについて説明します。10Gbps SFP+ LANポートとは、10Gbps(10ギガビット/秒)のデータ転送速度を持つ、SFP+(Small Form-factor Pluggable Plus)と呼ばれる標準の光ファイバーや銅ケーブル接続用のインターフェースです。
このポートは、企業やデータセンターなどで使用される高速なネットワーク接続に適しており、LAN(Local Area Network)内での高速データ通信を可能にします。
MS-01は2つの2.5Gネットワークポートと2つの10Gネットワークポートを持って、最大25Gのデータ転送速度を実現できます。
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MS-01は、ソフトウェアルーター、NAS (Network Attached Storage)、または AIO (All-in-One)として使用できます。多くのネットワークポートを持っているため、様々なプレイが可能です。
【リンク・アグリゲーション】
この接続は、通常、帯域幅の合計を提供することで、高速なデータ転送が可能となります。リンク・アグリゲーションを使用する場合、リンク・アグリゲーションに含まれる各メンバー・リンクのうち、1つが故障となっても、そのリンク・アグリゲーション・インターフェイスは引き続き動作を継続できます。
また、リンク・アグリゲーションを使用することで、ネットワークの負荷分散が実現され、信頼性の向上や高可用性が得られる場合があります。
【SMB(Server Message Block)モード】
ネットワークケーブル各二本を使用して2つのネットポートを持つパソコンとNAS(Network Attached Storage)によるSMBマルチチャネル転送を実現することができます。
それは、パソコンとNASそれぞれ2本のネットワークケーブルを使用して接続し、ネットワーク設定でSMBマルチチャネルを有効にします。
次にNASをパソコンにマッピングします。これにより、2本のネットワークケーブルが同時にデータ転送を行うことができるため、高速な転送体験を得ることができます。
リンクアグリゲーションとSMBモードは、共通点があり、それぞれバンドワイドの2倍増加を実現することができますが、アプリケーション領域が異なります。
SMBマルチチャネルは、特定の意味で、「リンクアグリゲーション」の1つの方法ですが、Samba(SMB)プロトコルで帯域幅を加算するのみです。
実現には3つの前提が必要です。
1) 2つのデバイスは、それぞれ2つのネットワークカード、つまり4つのネットワークカードを搭載している必要があり、それらのスペックが完全に等しい必要があります。1つのカードが異なると、単一チャネルでのSMB接続しか構築できません。
2) 2つのデバイスは、ソフトウェアレベルでSMBマルチチャネルをサポートしている必要があります。
3)Sambaプロトコルを介して通信する必要があります。SMBマルチチャネルは、SMBプロトコルにのみ有効です。すでにSMBデュアルチャネルが確立されている2つのデバイスで、他のプロトコルを介して通信する場合(例えばFTP、WebDavなど)、加算されることはありません。
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上図にて、パソコンとNASにそれぞれ2.5Gのネットカードを2本持っており、マルチチャンネルSMBをサポートしている場合、SMBプロトコルを使用して5Gの速度を達成することができます。同様に、装置それぞれに1000Mbpsのネットカードを2本持っている場合、SMBプロトコルで2000Mbpsの速度を達成することができます。
NASに2つの2.5Gのポートがある場合、パソコンに1つの2.5Gのポートと1つの1Gのポートしかない場合、SMBのマルチチャンネルは建立できません。そのため、2.5Gの速度でデータを転送することになります。Win10/11システムでは、通常SMBのマルチチャンネルは既定で有効になっており、ネットワークの状況を自動的に検知して設定を行います。
リンクアグリゲーションは、実際にはディスクアレイ(Disk Array)に似ています。
NASユーザーはディスクアレイについてよく知っていると思います。異なるアレイ方式は、完全に異なる効果をもたらします。たとえば、Raid 0は速度を重ね合わせることができ、RAID 1はミラーリングされます。
リンクアグリゲーションも同じ、Bond 0モードでは、2本のネットワークケーブルの速度を重ね合わせることができ、Bond1はRaid 1に似ていて、メインとサブのモードで、メインルートに問題が発生した場合に自動的にサブルートに切り替わりますが、ネットワーク速度の重ね合わせ効果はありません。
SMBマルチチャンネルとは異なり、リンクアグリゲーションはネットワークレベルのプロトコルで、システム全体に影響を与えます。転送プロトコルタイプに関係がありません。ただし、特定のアグリゲーションモードでは、スイッチのサポートが必要であることに注意する必要があります。たとえば、Bond 0/4はネットワーク管理者のスイッチを経由する必要があります。一方、Bond 1/6のようなアグリゲーションモードでは、スイッチのサポートは必要ありません。
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【独立モード】
独立モードの有効化により、各ネットワークポートは個別のIPアドレスを取得し、主ルートの障害が発生した場合、バックアップのルート経由でNASへの接続が切り替えられます。あなたのお宅では、異なるキャリアの2つのブロードバンドが利用され、この独立モードを有効にすると、1つのキャリアが障害に陥った場合でも、他のキャリアのネットワークを介して遠隔アクセスが可能です。
【ブリッジモード】
デバイス間の接続を実現します。簡単に言えば、元々は1つのチャネルが1つの場所にしか接続できなかったが、ブリッジ機能を使用することで2つの場所に接続できるようになり、さらにLAN内のデバイスではより高速な転送速度を実現できます。
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